はんだごて

Popなんだけど何処か切ない音楽が好き

【サブスク復活!】電気グルーヴ ウルトラ級に聴きいたくなる曲14選

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 ウルトラの瀧によるあの事件があってから一年三ヶ月。

 ついに待ちわびたサブスク復活!!!

 これで電気の音楽を気軽に触れる機会がまたできたということで自分なりに「初めての人でもハイになる」プレイリストを作ってみました。とはいえ筆者はAとかVOXXXとかリアルタイムで経験していない若造のファンが作ったプレイリストなので「あの曲入ってないとかありえない!」とか絶対あると思いますが、入れたい曲全部入れたら50曲くらいになっちゃうので泣く泣く絞らせていただきました。 辛いときも上司に怒られた時も死にたくなった時も思わず「まぁ頑張ってみるか」と思わせてくれる、そんなバカバカしくもカッコいい電気の名曲を紹介します。

 

1. 地獄へ堕ちろ電気グルーヴ

 コンニチハ デンキグルーヴデス。

 一曲目はこれ以外に思いつきませんでした。ボイチェンを使ってふざけているようで「まだ戦争は終わってないっていうか」と無駄に考えさせられる言葉を投げかけるところが好き。

 

2. VOLCANIC DRUMBEATS

 一曲目で「それでは聴いてください――愛のクライネメロディー」と言ったのに流れてくるのはヴォルケーノ。ごめんなさい。曲順的にも曲間的にもこの曲をどうしても入れたかったんです。僕はプロのDJではもちろんないですが、プレイリストを作るならそれなりに曲順とか曲間とかを大事にしたくてこの構成にしました。曲が終わって次の曲に入るまでの無音の時間もこだわりたかった。無音も作品の一つ。ジョン・ケージ

 

3. SHAMEFUL

 長いイントロ。ようやく入ってきた瀧のボーカルはほぼスキャット。雷に撃たれたかのように衝撃的なサウンドでノリまくった後に卓球さんのボーカルで最高潮を迎える。本当にカッコいい。卓球さんがどこかのインタビューで「電気は3人の頃が良かったなんて言ってる奴が未だに多い」みたいなこと言ってたけど、多分そんなこと言ってる奴は2人になってからの電気をまともに聴いてないんだと思う。

 

4. Upside Down 

 僕が電気の曲で初めて好きになった曲。電気はやっぱり下ネタ全開の曲とかネタっぽい曲が表に上がりがちだけど、こういう「真面目にカッコいい曲」もあるんだということをもっと世間は知ってほしい。弦楽器と女性ボーカルのグルーヴはほんとシラフでもアがる。もっと評価されてほしい曲。

 

5. フラッシュバックJ-POPカウントダウン

   3位 死者の書

 2位 死者の書

 1位 ↓

     ↓

     ↓

     ↓

             ↓

6. Shangri-La

 これがやりたかっただけ。

 イルボン2000でアがったこの曲順をただやりたかっただけ。

 もちろん電気には虹とかN.O.とか素晴らしい曲が沢山あるけど、この曲が流れてくると「やっぱDGの代表曲はこれだよな」と思ってしまう。

 

7. Nothing's Gonna Change

 アルバムVOXXXのレビューで「VOXXXはクソ山の中からダイヤモンドを探すようなアルバムだ」と誰かが言っていて妙に納得した。恐らくその人が言うダイヤモンドは「愛のクライネメロディー」やこの曲のことを言っているのだろう。五島良子さんのボーカルがとにかく美しい。

 

8. 柿の木坂

 「悲しい歌 聴きいたくないよ」とインタビューで言っておきながらSlow Motionや柿の木坂のような悲哀を感じる曲を出してくるのが電気の面白さ。だけどビートはアーメンブレイクで滅茶苦茶アがる。歌詞は哀しいのに、ノれる。何だこの感覚は。

 途中で入る卓球さんの

 

 てっきたーいいますぐさいごのいっちたーいせがー

  てっきたーいいますぐさいごのいっちたーいけみかる

 

 の何言ってるか分からないボーカルが気持ち良すぎてふとしたときに思わず口ずさんでしまう。

 

9. The Words

 イントロで心掴まれる曲。

 ピュットゥトゥットトゥ スコーォン!パッ!!........パッパ!

  トットトットトッ スコーォン!パッ!!........パッパ!

 

 気持ち良すぎる。これだけでお酒10杯いける。ビールの飲み過ぎ!

 

10. Baby's On Fire

 セカオワを盛大にパクった曲。正直薬物なんかよりこっちのほうが罪が重い。電気グルーヴ大嫌い!

 

11.  Fake It!

 卓球さんの作るビートは他のテクノミュージシャンが作るビートとは何か違うと自分は思っていて、それはどこかビートの中にポップさが見え隠れしてるところにあると思っている。テクノといえば硬派でダークでストイックというイメージがあるけど、卓球さんの作るビートは良い意味で肩の力が抜けているような感じで否が応でも頭に残りやすい。(ソロと電気でも雰囲気が違う気がする)一度ハマったら仕事中でも会議中でも葬式中でも頭にビートが流れて止まってくれない。ようやくビートが止まったと思ったら今度は呼吸の音がうるさい。呼吸を止めたら今度は心臓の音がうるさい。Be Silent...

 

12. モノノケダンス

 イントロが入ってるバージョンより、いきなりボーカルから入るこっちのバージョンのほうが個人的には好きだったりする。邦楽のサウンドにしてはビートの音が大きく、聴いていて心地良い。PVがとにかく最高すぎるので聴いてみそ。

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13. N.O.

 学校ないし、家庭もないし・・・

 先の見えない状況を歌うこの曲はある意味パンクなのかもしれない。負いとパンクでオイ!パンク。

 自分も「無能の人」の一員なのでこういう歌詞は本当に胸に刺さる。歌詞がネガティブで曲調はポップなのがまた切なく聴こえる。

 

14. 虹

 やっぱりこれが電気グルーヴの最高傑作。

 音が徐々に重なり合い、卓球さんと五島さんのボーカルが曲を彩り、やがて儚く消えていく。

 どんなに卓球さんがトークで下ネタを言おうと、過激な発言をしようと「あの『虹』を作った人」という事実は変わらない。どっちの卓球さんも好きなんですけどね。

 一生「財布」でいます。

 

 

 

【泣く泣く落とした曲たち 】

    FLASHBACK DISCO 電気ビリビリ 富士山 CATV ニセモノフーリガン SNOW AND DOVE ムジナ カメライフ ブラジルのカウボーイ 誰だ! ボパイ ポパイ スマイルレス スマイル かっこいいジャンパー パラシュート ガリガリ君 SMOKY BUBBLES 愛のクライネメロディー エジソン電 TKO テクノ クイーン Hello! Mr.Monkey Magic Orchestra ズーディザイア いちご娘 スーパースター 少年ヤング No.3 さんぷんまるのうた ア.キ.メ.フ.ラ.イ. Area Arena タランチュラ エンジのソファー The Big Shirts Missing Beats Slow Motion Cafe de 鬼(顔と科学) プエルトリコのひとりっ子 Fallin' Down トロピカル・ラヴ MAN HUMAN いちご娘はひとりっ子

 

 

 

 

 

 

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「ポルノって昔の方がいいよねw」とか分かったように振る舞う奴にBulletで撃ち抜く最強の12曲

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 「ポルノグラフィティって昔の方がいいよねw」、「ポルノは二人になってからつまんなくなった」とか分かったように振る舞う奴にBulletを撃ち抜く12曲が出来ました。ポルノを全く知らない人にも聴いて欲しいけど、特にポルノを昔聴いてたけど最近は聴かなくなってしまった人にぜひ聴いてほしい。今のポルノは本当に凄い。昭仁さんの元々高い歌唱力に更なる磨きがかかり、晴一さんのソングライティング能力がえげつないくらい上がり、ANGRY BIRDやカメレオン・レンズ等の名曲を次々に産み出している。こんなすごいバンドが紅白に落選し、ロキノンから10年以上も無視され続けていたとか信じられない。もう一度言うけど今のポルノすげぇから。今(こん)ポルノすげぇから。その証拠に今回のプレイリストは2015~2019年の4年間にリリースされた曲しか選びませんでした。とにかく一曲ずつ紹介していきます。

 

 1.  ANGRY BIRD

 10th Album『RHINOCEROS』収録。

 3年ぶりのアルバムでよだれを垂らしたポルノファンを最初に撃ち抜いた一曲。当時はこれに撃ち抜かれた者が多すぎて2曲目のオー!リバルに行けない者が続出した。

 ダークなEDMサウンドとロックが融合したまさに今ポルノを象徴するような曲。

 

 2. オー!リバル

 劇場版コナン『業火の向日葵』主題歌。

 この曲を出す前のポルノは正直迷走していた。無駄にタイトルだけが長く、コンセプトだけが先行して肝心の曲は何がしたいのか伝わってこないものが続いた。そんなとき、救世主が現れた。突然現れたオー!リバルという名の戦士は南風を吹かし大地を焦がし分身という特殊能力まで持ち合わせていた。オー!リバルは剣を片手に渇望する民衆に向かって大声で叫んだ。

 

 『歌いんさい!』

 

 3.  Zombies are standing out

 一応ウォークマンのCMソングだがそんなことはどうでもいい。

 これこそまさに「ポルノって昔の方がいいよねw」勢を撃ち抜く最高の一曲。2000年代にリリースしてたら間違いなくミリオン行ってた。日本中が「ポルノグラフィティ?あのゾンビの人でしょ?」みたいになってた。それくらいの一曲。とにかく聴いてみてくんなさい。瞬く間にあなたもポルノファンになるから。一ヶ月後にはラバッパーの会員証を満面の笑みで手にしているから。

 

 4. Montage

 ゾンビの次にはもってこいの曲。ゾンビの下で働く有能な配下。

 最近のポルノはロックとEDMサウンドを融合させてソリッドな曲を作り出すことが多いけどMontageもその中の一片。熱量の塊である昭仁さんの声と晴一さんの作りだした一度聴いたら忘れられないキャッチーなメロが耳から離れない。もう大好き。

 

 5. Fade away

 ミュージックアワーやハネウマライダーが表のポルノなら、こちらは裏のポルノ。Tamaが帰ってきた!?と思うほどのロックで攻撃的な一曲。

 昭仁さんのたまに見せる鬱な部分がたまらなく好きです。もっとこういう沈んだ曲を書いてくんさい。

 

 6. ミステーロ

 曲の雰囲気といい、歌詞といい、曲タイトルといい完全に現代のサウダージ。今のポルノが描く、今のポルノにしか表現できないサウダージ。いつも思うけどこれをシングル曲にしなかったのがもったいなさすぎる。MVも作られてないからYoutubeで聴けないんですよ・・・これ。上質なラテンアレンジとドラマチックな歌詞とメロディーが聴く者の心を異国の地へ運んでいく。

 

 7. 夜間飛行

 ポルノはこんな曲も作れるんですよ。

 圧倒的な熱量とパワーもポルノの魅力ですが、こんなオトナな切ないバラードを歌えるのも魅力の一つ。「私好みじゃないパフューム」で毎回泣きそうになる。好きな人は自分に振り向いてくれない・・・。彼から漂ってくるのは自分の好みじゃない香水だけ。切なさMAXで自分まで乙女になる。

 

 8. Part time love affair

 夜間飛行からオシャレな曲が続きます。

 信じられるか・・・?さっきまでゾンビとかMontageとか歌ってたバンドだぜ。しかも人から曲提供されたとかじゃないんだぜ・・・。全部ポルノの二人が書いてるんだぜ・・・やべぇだろ(語彙力喪失)

 他のポルノファンの方も言ってたけど「あいつに電話をかけちゃ、やだよ・・・」の「やだよ・・・」で毎回死ぬ。

 

 9. カメレオン・レンズ

 一時期シティポップとかオシャレでカッコイイ曲が世間で流行ってたと思うんですけど、そういうのが好きな人にぜひ聴いてほしい一曲。サチ〇スとかヌル〇リッチとか確かに良いよ?STAY TUNEとかMINTとか滅茶苦茶かっけぇよ。でもこのポルノグラフィティ - カメレオン・レンズも最高。この曲が流れるだけで冴えない僕も高級スーツを身に纏い、煌めくドレスの女性をエスコートしてる。レッドカーペットを共に歩き、黒塗りのベンツで東京の夜に消える。

 

 10. AGAIN

 アルバム『RHINOCEROS』に収録された、切なくて壮大なバラード。

 正直「聴きんさい」シングルはこっちにするべきだったんじゃないかって未だに思ってる。シングルカットしてドラマ主題歌のタイアップも付けてたらもっともっとこの神曲が世の中に知れ渡ってた。この曲が好きな人は間違いなく「ルーズ」も好き。どちらも昭仁さんの圧倒的な歌唱力と晴一さんの情緒的なリリックが存分に楽しめる。

 

 11. 螺旋

 ここでインスト曲。

 AGAINで終わらせてもよかったんですが、やっぱりポルノなら熱い曲で終わらせたかったのでAGAINと次の曲を繋ぐものとしてインタールードを入れました。didgedilliもそうだけどポルノはインストでもキャッチーな部分を見せてくれるから好き。

 

 12. THE DAY

 アニメ『僕のヒーローアカデミア』一期OP

 Spotifyによるとこの曲がポルノで最も人気のある曲らしい。アポロでもサウダージでもアゲハ蝶でもなくこの2016年にリリースされたこの曲がポルノのトップソング。「ポルノは昔の方が良かった」勢の皆さん、ご存じでしたか?10代の子にとってポルノはもはやTHE DAYを歌ってるバンドなんですよ。

 ぜひ聴いてくんさい。これぞ今のポルノだ。

 

 

 

 

なぜソニックは国内人気が無いのか

 ちょっと前に某有名ゲーム実況者が仲間を集めて『マリオ&ソニック at東京オリンピック』をプレイしている動画を見つけました。このゲームは毎年マリオとソニックのキャラ達が一同に会し、様々なスポーツをする人気シリーズなんですが、その実況者たちも愉快に仲間と話しあいながら使用キャラを選んでいました――

 

「1P側はルイージ。俺この動画終わるまでルイージしか使わないんで」

 

「競技ごとにキャラを変えない選択肢、さすが!」

 

「2Pはピーチでーす」

 

 ここまでは普通に見れた。

 次に3Pの人が初めてソニック側のキャラを選んだ。

 

「3Pは・・・・・・ワニ使いまーす!」

 

 ん?

 

 ワ、ワニ・・・・・・?

 

「じゃあ4Pはそのワニの上位互換、クッパ使いまーす!」

 

 じょうい・・・・・・

 

 ご、かん・・・・・・

 

 

「俺キャラ変えるわ。このソニックの彼女みたいなの」

 

 ソニックの・・・・・・

 

 か、かのじょ・・・・・・?

 

 しかも選んだのはエミーじゃねぇ。ブレイズ・・・・・・。

 

 

 

  そう。ソニックのキャラクターは圧倒的に知名度が足りない。世界的に売れている大人気ゲームシリーズなのに国内人気が全然無い。

 登録者200万人超えの有名実況者でさえこれなのだからソニックの人気がマリオと比べて全然ないことは明白な事実。ソニックファンを名乗るならこの事実は絶対に受け入れなければならないし、避けて通れない道でもある。マリオとソニック。お笑いコンビだったらソニックアンガールズの山根だし三四郎の相田。ハライチの岩井だし、ハイキングウォーキングの松田。テツ&トモなんて青いほうより赤いほうが知名度あってまさにマリオとソニックの構図。ソニックはマリオが暴れて笑いとってる横でギター弾いてるだけの存在。少なくとも国内の知名度的には。

 

 これがアメリカだったら「ソニック?クールだよな!」ってなると思うんですけどここは八百万の神と仏の国日本。ソニックも日本で生まれたキャラなのにどうしてこんなにも人気の差があるんでしょう。今はソニックがマリオとオリンピック出場したり、スマブラでたまに戦ってるからまだマシな方だけどそれより以前は本当にヤバかった。僕が学生時代の頃「ソニック好きです!」なんて言うもんなら「ソニック?昔のゲームでしょw?」とか「あれ、新作出てんのw?」とみんなから馬鹿にされた。スマブラXにゲスト出演する前はソニックはみんなにとってスペースインベーダーパックマンみたいな古代のゲームであり「あんな昔のゲーム本気で好きとか変わってるね」みたいな感じだったのです。

 

 さぁここで本題。なぜソニックは日本であまり知名度がないのか。ソニックファンなのにこんなこと考えるのは本当悲しかったけど泣きながらも分析してみました。

 

 ① 難易度が高い

 まずこれ。基本的にソニックはスピードが速い。スピードが速いから襲いかかる敵やギミックに素早く対処しなきゃならない。放っておくと穴に落ちる。ソニックはどんなにダメージを受けてもリング一枚もっていればミスにならないけど、そのせいで後半のステージは即ミストラップが至るところにある。ゲームによっては1UPアイテムが目の前にあってその後に高度なアクションが要求されてるエリアとかある。まるで「何回も死んでいいからここを突破してみなさい」的なことを言われている感じ。こんな場所ばっかりだからよくソニック「最初のステージが一番面白い」なんて言われる。悲しい。

 

 ② ストーリーが複雑

 ソニックのストーリーは意外にも複雑。「クッパがお姫様を誘拐してそれをマリオが助けに行く」みたいな単純なストーリーじゃない。もちろんメガドライブとか初期はエッグマンの野望をソニックが食い止める!みたいな話だったけど、『ソニックアドベンチャー』あたりからストーリーが肥大化してきて<カオスの誕生とナックルズ族の伝説>だの<50年前のアーク襲撃事件>だの<シャドウの開発とエッグマンの祖父とブラックアームズ>だのキャラも多くて相関図も複雑で子どもが理解できないレベルになってる。最近はそれをリセットして単純なストーリーに戻しつつあるけど、スタートしてアクションして爽快にゴール!頭は一切使いません!みたいなゲームでないことは確か。個人的にはストーリーが肥大化しまくったソニックが結構好きではあるんだけど。

 

 ③ セガが宣伝をあまりしてこなかった

 多分一番の理由はこれ。新作を出しても全然テレビでCMをうたないもんだからファンしか発売したことを知らない問題が発生してる。皆さん、ソニックが単独で出てるCMを見たことがありますか?そのCMにはマリオも一緒に出てませんでしたか?セガは昔から宣伝をしない。ソニックだけにかかわらず明らかに「これ社の命運をかけて作ったろ」ていうゲームでもそんなにCMを出さない。だから「えっ?ソニックって昔のゲームでしょ?」なんて言われる。

 

 ④ 実は爽快感がない

 そしてこれ。ソニックに低評価をつけるレビューの殆どがこれ。多分みんなのソニックのイメージというのは広大なステージを高速で駆け回ってアクションして、爽快でストレス発散!みたいな感じなんだと思う。確かに間違ってはいない。事実パッケージの裏にも爽快感をうたっている文言があるし、数少ないPRのプレイ映像見れば「あぁソニックって爽快感のあるゲームなんだな」と思う人がいてもおかしくないと思う。

 しかしソニックは実際、①で挙げた通り難易度が高い。だから何回でも死ぬし、何回でも同じ場所をやり直しさせられる。爽快感を得られるのは最初のステージくらいで、あとはナックルズのエメラルド探しとか、落下死当たり前のレールアクションとかやらされる。プレイしていけば上手くなって難しいステージでも面白くなっていくんだけど、みんなそこまでやり込むほど暇じゃない。間違いなく単純なスマホゲーばっかりやってる昨今の現代人には合わない。ソニックは往々にしてちょっと歩けばすぐにご褒美が手に入るようなゲームじゃなくて、険しい山を汗水垂らしながら一生懸命登って最高の景色を見るみたいなゲームなのだ。

 

 とまぁこんな感じ。これ以上書くと全国のソニックファンにカオスエメラルドを投げられそうなのでこのくらいに。結構むちゃくちゃに書いたけど、ソニックはストーリーが奥深くて壮大で次に進めたくなるし、サウンドもクール。苦労してエンディングに辿りついたときの感動や達成感はやっぱり計り知れないものがあるし、そもそもつまんなかったら約30年もシリーズ続いてない。世界中の人を魅了してるし、実写映画化もされてる。何度も言うけれど日本で生まれたキャラクターなのに日本人だけがソニックの魅力に気づいてない。

 ソニックは音楽もカッコイイ。

  

 ということで日本人の皆さん。ソニックをやってください。『ソニックアドベンチャー2』とか『ソニックジェネレーションズ』とかマジ面白いから。スマホのアプリだったら『ソニックランナーズ』ていうのもありますんで。

 あっ、あれ配信停止されたか。ちなみに『ソニックランナーズ』が停止された直後に『スーパーマリオラン』が出たの。あれ、許してねぇからな!

 

 

 

 

 

 

 

 

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あなたはどっち? 邦楽耳と洋楽耳

「世界的ヒット曲なのに自分は良いと思えなかった」

「歴史に残る名盤と言われていたから期待して聴いたのに微妙に感じてしまった」

 これらの経験をしたことがあるという人はもしかしたら邦楽耳なのかもしれません。邦楽耳・・・聞き慣れない言葉ですが、まずは下記の質問にいくつ当てはまるか確認してみてください。

 

 

 ① 初めて聴く曲で「この曲サビってどこ?」と思ったことがある。

 ② メロディの変化には感動するが、リズムの変化には興奮しない

 ③ アップテンポな曲よりもバラードの方が好き

 ④ イントロがどんなに格好良くてもサビのパンチが弱いと「うーん」となる

 ⑤ 初めて聴く曲でも開始1分くらいまで飛ばしてサビだけ確認することがある

 ⑥ 洋楽でもビートルズやクイーン、オアシスは好きだが、ツェッペリンとかレディオヘッドは良さが分からない。

 

 さて、いくつ当てはまったでしょうか?3つ以上で邦楽耳認定。5つ以上なら洋楽の名盤を100枚聴き漁っても5枚くらいしか良いと思えないかもしれません。

 なんでそんなことを言えるかというと、邦楽耳の人は「サビ」で曲の好き嫌いを判断している傾向があるからです。もちろん洋楽でもキャッチーなサビをもつ曲はありますが「別に無きゃ無いでいいや」ていう感じです。他の要素がクールならいいのです。

 対してJ-POPというのはサビを中心にその他が構成されている曲が非常に多いです。イントロもAメロもギターソロも全てはサビを最高に盛り上げるための下支えにすぎません。だからJ-POPを幼い頃から聴いている人は音楽とはサビがあってしかるべきで、サビがない音楽は「変わった音楽」とみなしがちです。

 そう、この邦楽耳、洋楽耳というのは単なる「邦楽が好き」とか「洋楽しか興味ない」みたいな話ではなく、音楽を聴くときどの部分を重要視して聴いているかの話なのです。洋楽耳の人はボーカルや演奏の重なりが生み出す全体のグルーヴを聴いています。対して邦楽耳の人はサビまでの焦らしと、サビに入った瞬間の爆発力を楽しんでいます。打ち上げ花火を見るような感覚で音楽を楽しんでいるのです。

 ちなみに僕は上の6つ全て当てはまった完全なる邦楽耳です。洋楽も聴くには聴きますがビートルズとかオアシスみたいな「ちゃんとサビを作ってくれるアーティスト」しか良いと思えません。エド・シーランとかもCastle On The HillやThinking Out Loudのような名曲を差し置いて、何でShape of Youが世界的ヒットしたのか未だに分かりません。あの曲サビどこなんでしょうか。まさか「オーアイオーアイ♪」のとこ?

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www.youtube.com 上が好きなら洋楽耳、下が好きなら邦楽耳。多分。

 

 僕みたいに邦楽耳が加速するとボーカルがない音楽にまでサビを求めるようになります。インストでもサビが用意されてる曲ってあるじゃないですか。クラシックだったらパッヘルベルのカノンとか。ピアノ曲だったら久石譲のSummerとか。エレクトロだったらYMOライディーンとか。「もうメロディーはそのままに歌詞つけても違和感ないだろ」て感じの曲です。対してギターの早弾きとかドラムのテクニックだけで曲が構成されているようなオシャレ音楽はあまり好きになれません。

 邦楽耳と洋楽耳。いかがだったでしょうか。昔は日本人は圧倒的に邦楽耳が多かったのですが、最近はそうでもなくなってきているようです。SpotifyとかYoutubeの影響で海外の音楽を気軽に聴けるようになったからでしょうか。僕の記事を読んで「邦楽耳って可哀想だな」とか「感性が鈍いんだな」と思った人もいると思いますが、こんな感性でも日本や海外の色んなジャンルの音楽を楽しめています。海外にもこういったサビ好きの人がいるのか気になります。サビメドレーとかも日本独自のものだと思うんですよね。

 

 

 

 

 

 

フューチャーポップが好きなら絶対聴くべき――『元気ロケッツ』の魅力について

 まずはこの曲を聴いてみてほしい。

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 ここで「うーん」となった方はブラウザバックを押してください。「やべぇ・・・めっちゃ好き・・・///」となった方。ありがとうございます。次へお進みください。おかわりあげます。

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 ちなみにこれ、今から10年前くらいにリリースされた曲。元気ロケッツは2006年に活動を始めたボーカルLumiと水口哲也玉井健二をプロデューサーとする日本の音楽ユニット。正直アーティスト名を聞いただけじゃナオトインティライミとかキマグレンとかの爽やか夏系バンドかと思ってしまうけど、実際の音楽性はPerfumeみたいなテクノポップ、フューチャーハウス系。未来とか宇宙とかそういうイメージが湧く音楽が好きな人なら間違いなくハマるはず。

 気になった方はアルバムも聴いてみてほしい。まじでほんと捨て曲が一切ない。SpotifyとかApple Music等で聴けるのでぜひどうぞ。Never Everとか本当おすすめよ。結婚式でぜひ流したい。

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 そんな元気ロケッツだが、これほどのクオリティにも係わらず、知名度人気ともにあんまり上がらなかった――上がらなかったと過去形なのはこの元気ロケッツ。今は活動しておらず事実上の休止状態にあるのだ。この事実上の休止状態というのがファンとしてはやきもきする原因になっていて、元気ロケッツは終了しました。とハッキリ言ってくれるならまだ踏ん切りがつくけど、公式は何も発表せずただ「何も出さない」状態が7年くらい続いているため、ファンとしては「いつか活動再開するんじゃないか・・・?」という期待が頭から離れられない。何の前触れもなくいきなり3rdアルバムとか配信されたら泣いちゃうよ、まじ。

 一番知名度が上がった出来事といえば「Heavenly Star」という曲が下品な空耳をつけられて、ネット上で笑いものにされたくらい。まじで「パラライカ」に謝るならこっちにも謝ってくれよ。完全に営業妨害なんだから。

 ちなみにボーカルのLumiという人は現在『安田レイ』という名義でソロ活動している。有名なのは「魔法科高校の劣等生」のEDテーマになったMirrorという曲や、ポケモン映画の主題歌になったTweediaとか。あとドラマ主題歌とかよくやってる。こちらはフューチャーハウス感は薄れて西内まりやとか木村カエラみたいな等身大の女性を表現したようなポップスを歌っている。

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 人は一緒でも音楽性は元気ロケッツと似て非なるもの。ソロ活動と並行してやってもいいのでたまにはLumiに戻って活動を再開してほしい。だって元気ロケッツのアルバム2枚しかないんだもん。いくら素晴らしい音楽だからって10年近く聴いてたらやっぱ新曲が欲しくなるよ!Lumiの誕生日は2019年なのでてっきり去年再開するもんだと思ってたけど・・・まさか、彼女が地球に降りてくる2039年まで活動しないつもりなんじゃ・・・

 それでもいいや!こっちはいつでも待つよ!10年でも20年掛かってもいいから、活動再開して欲しい!絶対埋もらせちゃダメだよ、こんな良質なポップス。

 

 

 

個性的な曲って何ですか?

 個性的な曲っていったい何でしょうか。Twitterのタイムラインを見ていると

「他人の真似をしていても仕方がありません。自分にしか出来ない個性のある曲を作りましょう」とか

「個性的な曲作って、曲聴いただけで○○さんだ!ってなるようなものが作りたい」

みたいなツイートをよく見ますけど、果たして個性的な曲を作るのがそんなに大切なのでしょうか。DTMをはじめて友達や家族に自分の曲を聴かせる度に「個性的な曲だね」と苦笑いされた自分としてはみんなが聴いたことあるようなトラックを作れる人のほうが凄いと思ってます。だって「よし今日はFuture Bassを作ろう!」と思ったらFuture Bassが出来るわけでしょ?それってすごい才能だよ。Future Bassにはどういうプリセットを選択して、どういう展開にすれば完成するかが頭の中に入ってる証拠なんだから。こっちはFuture Bass専用のパック買ってもFuture Bassになったことないし、でも曲としては何かノれるし自分としては悪くないと思うから「Future Bassのようだけどそうじゃない『何か』」を投下する。一度でいいから作ってみたいよ。EDM好き100人に聴かせて100人が「おっ!Future Bassだ!カックイイー♪」みたいな曲作りたいよ。「あっ!ハードコアですね!大好きですー!」みたいな。こっちはFuture Bass風、ハードコア風、関西風、四川風しか出来ない。一生正統派が作れない日々。個性とかどうでもいい。レシピを教えてグーグル。

 

 ていうかまず「個性的な音楽は素晴らしい!」とかみんな言ってるくせに大勢が評価してる曲が大体「どこかで聴いたことあるような曲」なのが矛盾してる。結局みんな個性的な音楽なんて求めてない。トランスだったらどっからどう見てもトランスな音楽が聴きたいわけだし、ちょっと風変わりなトランスが来たら身構えてしまうのだ。こっちはEDMなのにハードロック風のエレキギターとか入れるからな。ドロップではリードシンセじゃなくてエレキのリフが繰り返し流れるからな。こういうのエレクトロ・ロックって言うの?でもあっちはロックにシンセ入れてみましたって感じがするんだよな。自分のはダンスミュージックにロックがお邪魔してる感じだから。

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 でもこれは僕が「個性的で変な曲を作ろう!」と思ってこうなったんじゃなくて「何か自分のなかのカッコイイを目指していったらこうなった」ってことがこの有様になっているから仕方ないとは思う。僕、クールなリフを見つけたらそれだけで繰り返し流して踊ってたい人なんですよ。スピッツの『いろは』とか、Mr.Childrenの『光の射す方へ』のイントロとかあそこだけ延々と流して踊っていたいタイプ。ロックもダンスミュージックだと思ってるからマジで。その結果こんな邪道な曲が生まれてしまったわけです。

 

 「個性的な音楽が作れない!」と悩んでいるそこのキミ。別に個性的な曲なんて無理して作る必要はないと思う。というか個性的な音楽を作ろうとアイデアを絞りだそうとしている時点で個性が消滅してる。それもう自分の中にあるものじゃないじゃん。

 君はダブステップを作ろうと思ったらダブステップを作れるわけでしょ?その腕をうらやましがってる俺みたいな奴もいるんだよ。自分の実力を誇りなさい。

 あんたすげぇよ。

 

 

 

 

DTMerなのにEDMが苦手

 ものすごい語弊があるタイトルにしましたけど、要はEDMというジャンルで多くの人が想像するバウンス系が苦手っていうことです。ダンスミュージックが好きな人のなかでもこれは少数派だと思うんですけど、自分はリズムよりもメロディーに興奮するたちで、キックの打ち方がどう変化しようが、シンセメロが綺麗なら興奮できるんです。対してこの世界にある殆どのEDM(もちろん世のEDMを全部聴いたわけじゃないけど)はメロディーをあまり重視しないのが多い。イントロとかブレイクは滅茶苦茶カッコよくて「うほー!来たー!」とか僕も思うんですけど、ドロップになると急に壊れたラッパみたいな変な低音が

「プープププププーップププププー!」

て単調に流れるだけでガッカリしてしまうことが多いです。ていうかあの音何なんですか。ちっともカッコいいと思えない。あんな人を小馬鹿にしたような音が気持ちいいんでしょうか。バウンス好きな方がもしこれを読んでましたらごめんなさい。

 じゃあどうすればいいかと言うと自分の好みとしてはドロップでは美メロが響いてほしいわけなんです。高音のシンセでちゃんと音符がうねうね動いてるみたいな曲。YMORYDEENの現代版みたいな感じ。アーティストで言うならAviciiとかSteernerとかElectro-Lightとかはそういうのが多くて個人的には大好きです。Electro-LightのDiscoveryとか死ぬほど聴きましたもん。

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 この曲、大抵のトラックメイカーさんだったらドロップのところでリズムを変えると思うんです。冒頭の加工声は殆どそのままにしてリズムだけ変える感じ。それかMarshmelloのAloneとかThe ChainsmokersのCloserみたいに印象的なビートを流す感じ。だけどこの曲はそうじゃない。ちゃんとサビのメロディーを用意している。こういうのに自分は興奮しちゃうんです。別にそんな特別な展開でもないだろって思う人もいるかもしれませんが、意外とこういう「サビでちゃんとサビやってる」トラックが少ないように僕は感じるんです。

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 最近の洋楽でもこのサビ供給不足現象が起きている気がして、個人的には消化不良感がものすごいあります。そもそも力強いサビを期待している自分の感覚が間違っているのでしょうか。確かにこの「サビを期待する」聴き方はJ-POP寄りの思考な気がします。ただ洋楽にもマイケルのThrillerやホイットニーのWe Always Love Youのようなサビで力強いメロが流れるヒット曲は沢山あるのでとんちんかんなことを言っているとはどうしても思えないです。ただ、変なことを言っている自覚はあります。

 もし、自分からアメリカに来といて和食が食べられないと怒っている奴がいたら「なんだこいつ」って思いますよね。今の僕はその「奴」に該当すると思います。

 だって、アメリカにも和食レストランあるんだもん。日本人だから和食なるべく食べていたいもん。しかもアメリカの和食レストラン、そんなに珍しくないし。

 そもそも自分はDTMerなので「さぞかしあなたの曲は上記に挙げたようなメロが綺麗な曲ばかりなんでしょうね」と思われるかもしれませんが、そういうメロ重視の曲は意外と少ないです。というかそういうジャンルの曲は作っててあんまり楽しくないんです。理想と自分の技術が追いついてなくてガッカリしちゃうんです。むしろ、苦手な別に好きでもないジャンルの曲作ってるときの方が楽しい。苦手なジャンルで良い物が作れると何かを制圧したような気分になるんですよ。トマトは嫌いだけど潰して調理したら美味しく食べられた。みたいな感じ。

  しかも最初は「良さが全く分からなかったジャンル」でも頑張って同じジャンルの曲を制作してみようとするとそのジャンルの良さに気づけたりもするんですよ。The Chainsmokersだって一年前までは何がいいのか全く分からなかったんですが、最近はよく聴いています。Something Just Like Thisなんてホント名曲。

 もちろん本命はAvicii Steerner Electro-Lightですけど「友達からまずは始めましょう」て感覚です。前までは口もききたくない、目も合わせたくないだったのにすごい変化です。逆にむしろ本命よりもアイツのことを気にしてる気がする。これがもしかして・・・恋?

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 だから今度は僕の大嫌いなバウンス系も作ってみようと思ってます。僕みたいなDTMの楽しみ方をしてる人はあんまり居ない気がしますが、とりあえずは嫌いなものを好きになっていきながら技術を身につけて、最終的にはどちゃくそキャッチー美メロキラキラ ラスサビ半音上げポップミュージックを作って本命と結婚して幸せな家庭を築きたいです。それまで僕は死にましぇん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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